その甘さ、毒牙につき

もしここにいるのがバレちゃったら、とても気まずくなるのは間違いない。



なんとしてでも、それだけは阻止しなければ…!



教卓の下で体を丸め、息すらもまともに出来ない状況の中。



…あれ、全然声がしなくなった…??



あれから女の子の声も、男の子の声も聞こえず不思議に思ってくる。



ち、ちょっと覗くくらいなら平気…だよね?



そんな好奇心にかられて、見たのがいけなかった。



男の子が宮野さんを抱き寄せ、キスをしていたところをバッチリ見てしまった。



「っ、!?」



──ガタッ



あ、まずい…!!?

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