心臓と雪
すると看護師のおそのさんが病室に入ってきた。ゆっくりしたくてもプライベートもなければ時間もない。看護師が2時間おきに熱を計りにくる。検査や採血は毎日だし腕は紫に腫れていた。
「おそのさん?」
「ん?どうした?」
おそのさんには彼のことが見えていないらしい。
「大丈夫です。ありがとうございます」
体温計が鳴る。
「熱上がってきたね〜寝てなきゃダメよ?」
「はい」
「おそのさん?」
「ん?どうした?」
おそのさんには彼のことが見えていないらしい。
「大丈夫です。ありがとうございます」
体温計が鳴る。
「熱上がってきたね〜寝てなきゃダメよ?」
「はい」