間違ってる?間違ってない?
20. 納得できない
翌日、美穂から連絡があった。
母が隣の美樹さんに話したのだろう。
「離婚って?どうなってるの?」
と、キンキン声とで騒いでいる。
「俺だって、わからないよ。
ただ、俺に会いたくないと。
本当は、荷物だけを持ってでる
はずだったらしい。
だけど、きちんとした方が良いと
山城の両親と鬼頭弁護士さんから
言われたらしい。」
「だって、結婚してまだ
一年にもなってないのよ。」
と、言う美穂に。
「一方的すぎると、文句を言ったら
鬼頭弁護士に
そうでしょうか?
俺の方が先に一方的な事を
した、とね。
言い返せなかった。
だが、どう考えても
誕生日如きなんだよ。」
と、言う大和に
美穂は、引き金は誕生日の日だと
思う。それに付け加えて
大和の言葉。
大和の態度だと思う。
自分がきちんとして来なかった事の
代償は、大きかった。
大和は、
その日も仕事をこなしながら
同期に弁護士の知り合いがいないか
きくと知り合いの知り合いがいると
言う仲間がいて
紹介してもらい
夕方に出向く事にした。
同期からは、何かあったのかと
心配されたが
ただ、きいてみたい事があるだけ
だと話した。