間違ってる?間違ってない?

···事件②


目を覚ました時·····

ここは·····?·····

「夏帆?! 夏帆?!」
と、母の声が聞こえる·····

瞼···が····重···い········

「夏帆っ?! かほっ?!」
と、今度は父の声

頑張って瞼を開けると·····

医師?看護師さんと両親
少し離れたとこに倉橋さん。

母と倉橋さんの目には涙が·····

倉橋さんに
「山名さんは?」
と、言うと
「大丈夫。」
と、言われてホっとする。

先生から
「力 加減がわからなかったのか
深く切っていて
中の筋肉も縫合しています。」
と、言われて
気を失いそうに
「山城さん?!」
と、呼ばれて
「····はぁ··いっ······」
と、答えると
「今晩は、痛いかもしれません。
痛み止め出しておきますね。」
と、言われて
「·····ハイ····」
と、やっと答えた。

両親も倉橋さんも
ホっとした顔をしていた。

倉橋さんが両親に事件の話しを
してくれて
私も詳細がわかった。

二人組は、警察に捕まり
お金も無事だったらしい
お客様の山名様もお怪我もなくて
私の事をかなり心配してくれて
いたらしい。

私は、かなり出血で貧血を起こして
救急車で運ばれたらしい。

なんと救急隊員が
弟の優志だったらしく、
優志はあたふたしていたと。
あぁ〜、優志に悪いことしたな。
と、思っていると
❛ コンコン ❜
と、ノックの音が·····

入ってきたのは優志で
「姉貴!!
ああ、良かった。」
「ごめんね。びっくりしたね。」
と、言うと。
「やはり、身内だと。
動揺するわ。」
と、苦笑いをしながら優志に
皆んな笑っていた。

その日は、母さんが付いてくれた。

夜は、痛みで何度も目が覚めて
その都度、痛み止めを貰ったり
注射をして貰った。

翌日も、それは続いた。

幸いにも利き手でなかったから
良かった。
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