間違ってる?間違ってない?
···事件③
優志·····
署に一報が流れた。
純友銀行、大船支店に強盗
けが人あり。
姉貴の所·····だ
「山城?!どうした?大丈夫か?」
「はい。問題ないです。」
先輩より声がかかる。
現場に到着すると
物々しい
犯人は、逮捕されていた
「怪我人が中に!!」
の、声に向かうと······
年配の女性を護るようにして
座り込んでいる女の人が見えた
その人の座っている下には
血の水たまりのようなものが見える。
慌てて駆け寄ると····
「姉貴?!」
姉の意識は無くあたふたする俺に
先輩から
「知り合いか?
怖いならどけ?邪魔になるだけだ。
やるなら、きちんとやれ!」
と、言われて
先輩に頭を下げ
動揺して手が振るえるが
何とか応急処置をして
ストレッチャーに乗せ
救急車へ。
左腕、かなり深い。
年配の女性は、心配して
何度も姉貴に声をかけていた。
「ありがとうございます。
大丈夫ですので。
ご心配されないでください。」
と、声をかけた。
山名さん·····
何かと機械化されて
わからない事が多い
今日も両替が分からなくて
行員さんに訊ねる
山城と書かれている名札
丁寧に教えてくれる。
本来なら銀行も閉まる前で
自分がやった方が早いだろうが
「次に使われる時にに困りますよね。」
と。
そんな時に入口が賑やかに
真っ黒な服装の人が二人
とっさに山城さんが
私を安全な所へ誘導しようと
動いて
真っ黒な人に
「動くな!!」
と、言われてぶつかるような音が
「うっ····」
と、うめき声が聞こえたから
「大丈夫?」
と、訊ねると
「大丈夫です。」の声。
だが、段々と山城さんの体が下へと
その時、警察官が入ってきて
真っ黒な人達を囲い
救急隊員がきて
山城さんを処置をして
ストレッチャーに乗せて
運びだす。
大丈夫なのかと
何度も声をかけるが
山城さんは、顔色も無く
左腕かだらりとしていた。
彼女が居なくなると下には
血溜まりが出来ていた。
大和·····
大船支店に強盗が入り
行員が怪我をした
と、支店内で話しになっていた。
名前が山城と流れて
大丈夫なのかと心配になるが
誰にも聞けずに
ニュースを見ることになる。