間違ってる?間違ってない?

···事件④


翌日には、支店長や窓口課長、係長
晶ちゃんや穂積君、山田君が
病院へと来てくれた。

支店長達に、タジタジの母に
可笑しくて笑ってしまった。

晶ちゃんは、
「心配したよ。」
と、泣いてくれて
「ごめんね。」
と、伝えた。

友達ってありがたいなぁと
改めて思う。

支店長から
「山名さんが
  かなり心配されていて。」
と、山名さんから預かった
お見舞いのアレンジメントや
果物の籠を持ってきてくれた。

“ すごいっ ”
果物の籠とか
こんな大きいの初めてみた。
泣いていた晶ちゃんも
一緒にびっくりしていた。

私は、筋肉も切れていて
固定ではなくシーネを
脇から手首までしている
表面の皮膚も縫合しているため
( 消毒もあるから )

二週間後抜糸をして退院
更に 二週間は仕事を休む事に。

二、三日で付き添いは
しなくても大丈夫となり
母さんは、朝から来たり
昼から来て夕方に帰るように
なった。

本当に離婚といい
怪我といい
両親には心配ばかりかけていて
申し訳なく思っていた。

そんな私を元気付けてくれるのは
同期の晶ちゃんと倉橋さん。
仕事も忙しいのに病院に来てくれて
色んな話しをしてくれる。



それと······

❛ コンコン ❜
< 29 / 46 >

この作品をシェア

pagetop