理系女子の初恋
「今更こんな事言われても困るよな、、」
「でも、俺は佐々木の事が好きだし、他の奴に渡したくない」
「俺の恋人、、いや違うな、嫁さんになって欲しいんだ」
嫁?え?嫁って、あの嫁?
あまりの事に混乱して、何が起こってるのかわからなくなってきた。
左手に握られているグラスを見つめる。
そんなに飲んでないはずだけど、、もしかして私、かなり酔ってる?
まさか、、幻、、?
「俺は幻じゃない」
グラスを持つ左手が、主任の右手に包まれる。
「俺はお前の事が好きになってしまった」
「だからお前に、もう一度、俺を好きになってもらいたい」
「俺は、、お前の夫になりたいんだ」
私は今、プロポーズをされているのだろうか。
何がどうしてこうなったのか、必死で考えようとしてみても、全く頭が回らない。
ひとつだけ、はっきりとしている事がある。
私は、主任の事が、今も好きだ。
一度振られてしまったのだから、この気持ちは閉まっておかなくちゃいけないと思っていた。
もう隠さなくてもいいのだろうか?
この想いを口にしても構わないのだろうか?
「主任、、私、、」
「お待たせしましたー」
さっき私が注文したラーメンと餃子が運ばれてきて、一気に現実に引き戻される。
そうだ、ここは中華屋さんだった。
「あの、、私、、」
「いや、ごめん、冷める前に食べてくれ」
こんなに味のしないラーメンを食べたのは、生まれて初めての経験だった。
無言のまま食事を終え、主任が家まで送ってくれると言うので、2人で夜道を並んで歩く。
「主任」
私の呼び掛けに応じて、主任の視線が私に向くのを感じた。
「私も、毎日主任の事、考えてました」
「主任、頑張ってるかな、きっと頑張ってるよな、私も頑張らなきゃなって、毎日毎日、思ってました」
「離れていたけど、私達、ずっと繋がってたんですね」
「佐々木、、」
主任が立ち止まったから、私も立ち止まって主任の顔を見上げる。
「結婚、しましょうか」
「ああ、そうだな、そうしよう」
そう言って主任が私の手を取った。
そしてそのまま、再び夜道を並んで歩き出す。
それは、終わる事なく続いていた私の初恋が、新たな展開を迎えた瞬間だった。
「でも、俺は佐々木の事が好きだし、他の奴に渡したくない」
「俺の恋人、、いや違うな、嫁さんになって欲しいんだ」
嫁?え?嫁って、あの嫁?
あまりの事に混乱して、何が起こってるのかわからなくなってきた。
左手に握られているグラスを見つめる。
そんなに飲んでないはずだけど、、もしかして私、かなり酔ってる?
まさか、、幻、、?
「俺は幻じゃない」
グラスを持つ左手が、主任の右手に包まれる。
「俺はお前の事が好きになってしまった」
「だからお前に、もう一度、俺を好きになってもらいたい」
「俺は、、お前の夫になりたいんだ」
私は今、プロポーズをされているのだろうか。
何がどうしてこうなったのか、必死で考えようとしてみても、全く頭が回らない。
ひとつだけ、はっきりとしている事がある。
私は、主任の事が、今も好きだ。
一度振られてしまったのだから、この気持ちは閉まっておかなくちゃいけないと思っていた。
もう隠さなくてもいいのだろうか?
この想いを口にしても構わないのだろうか?
「主任、、私、、」
「お待たせしましたー」
さっき私が注文したラーメンと餃子が運ばれてきて、一気に現実に引き戻される。
そうだ、ここは中華屋さんだった。
「あの、、私、、」
「いや、ごめん、冷める前に食べてくれ」
こんなに味のしないラーメンを食べたのは、生まれて初めての経験だった。
無言のまま食事を終え、主任が家まで送ってくれると言うので、2人で夜道を並んで歩く。
「主任」
私の呼び掛けに応じて、主任の視線が私に向くのを感じた。
「私も、毎日主任の事、考えてました」
「主任、頑張ってるかな、きっと頑張ってるよな、私も頑張らなきゃなって、毎日毎日、思ってました」
「離れていたけど、私達、ずっと繋がってたんですね」
「佐々木、、」
主任が立ち止まったから、私も立ち止まって主任の顔を見上げる。
「結婚、しましょうか」
「ああ、そうだな、そうしよう」
そう言って主任が私の手を取った。
そしてそのまま、再び夜道を並んで歩き出す。
それは、終わる事なく続いていた私の初恋が、新たな展開を迎えた瞬間だった。