甘いチョコレートを君に
「拓海くん、一緒に組もう!」

「やだ、拓海くんは私と組むの」

ペアワークをするから男女1人づつで2人1組を作っておけと帰りのホームルームで言われた。

女子からの誘いを全て断り、俺が向かうのはもちろん甘香さんのところ。

出来るだけ早く距離を縮めたかったのだ。

「あの、甘香さん」

「はい?」

ドキドキしながら、帰りの準備を進める甘香さんに声をかける。
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