甘いチョコレートを君に
「どうしたんですか?」

初めてちゃんと話すこの時間は、どこか優しくて、暖かい。

「今度のペアワーク、一緒に組まない?」

「えっ!?」

俺が誘うと、驚いたような顔をする。

甘香さんは少し考えたあと、口を開いた。

「私でいいんですか?」

そんなの、甘香さんがいいに決まってる。

甘香さんじゃないと嫌に決まっている。

「甘香さんがいいんだ」

初めて、こんなことを口にした。
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