これは甘い花

魔女の森

今日(きょう)は私(わたし)の誕生日(たんじょうび)ですが今(いま)はお母様(かあさま)に呼(よ)ばれて書斎(しょさい)に来(き)たところ

「お母様(かあさま)どうしたのですか？」

「奏音(かのん)には人間(にんげん)の街(まち)でしばらく暮(く)らしてほしいの」

「人間(にんげん)の街(まち)…ですか？」

人間(にんげん)の街(まち)って魔女(まじょ)の鏡(かがみ)に入(はい)らないと行(い)けないと言(い)われるくらいとても遠(とお)いところにあるはずです

それに人間(にんげん)は魔女(まじょ)や動物(どうぶつ)を捉(とら)えてどっかに売(う)ったりしてるって本(ほん)に書(か)いてありましたのに

そんなところに私(わたし)が住(す)むのでしょうか？

「奏音(かのん)には一人前(いちにんまえ)の魔女(まじょ)になる試験(しけん)で｜人間界(にんげんかい)…人間(にんげん)の街(まち)にしばらく住(す)んでほしいの」

「試験(しけん)？」

「えぇ…でも大丈夫(だいじょうぶ)よ。私(わたし)が人間界(にんげんかい)に行(い)った時(とき)に仲良(なかよ)くなった人(ひと)がいるの。その人(ひと)に聞(き)いたら許可(きょか)を貰(もら)ったから生活(せいかつ)には問題(もんだい)ないわ」

お母様(かあさま)も人間界(にんげんかい)に行(い)ったことがあるの？

「あの…いつ人間界(にんげんかい)に行(い)ったのでしょうか？」

「えーっと確(たし)か奏音(かのん)と同(おな)じ頃(ころ)だったから…17歳(さい)ぐらいだったわよ」

つまりこの試験(しけん)は伝統的(でんとうてき)なもの？

そうだと分(わ)かれば…

「分(わ)かりましたわ!試験(しけん)頑張(がんば)ってきますわ！」

「あっ！そうそうケータイをあげるわ。これを見(み)て集合場所(しゅうごうばしょ)に向(む)かってね」

ケータイ!

今(いま)魔女(まじょ)の間(あいま)で便利(べんり)で面白(おもしろ)いって噂(うわさ)のもの！

それをもらえるなんて

「ありがとうございますお母様(かあさま)！」

よし！早速準備(さっそくじゅんび)してこないと行(い)けないですのよね

人間界(にんげんかい)に行(い)くには衣服類(いふくるい)と…お母様(かあさま)に貰(もら)ったケータイくらいですわね？

「あまり持(も)っていくものがない…ですわ」

でも、荷物(にもつ)が軽(かる)いってことでいいですのよね？

「とりあえず早(はや)く目的(もくてき)の場所(ばしょに)に…えーっと小雪駅前(こゆきえきまえ)？というところに集合(しゅうごう)っと出(で)てきましたが駅前(えきまえ)？って何なのでしょう？」

とりあえずわからないものは調(しら)べて…

この鉄道(てつどう)っというものの前(まえ)？ということね

分(わ)かったら地図(ちず)を開(ひら)いて

「小雪駅(こゆきえき)を検索(けんさく)して…まぁ！これですごい場所(ばしょ)がわかのね」

瞬間移動(しゅんかんいどう)とかもできるけどわからない場所(ばしょ)に移動(いどう)するとちょっとトラブルがおきて大変(たいへん)っだったと知(し)り合(あ)いの魔女(まじょ)が言(い)ってた

「よし！見学(けんがく)がてら駅前(えきまえ)に向(む)かうことにしようかしら」

駅(えき)に向(む)かう道(みち)には初(はじ)めて見(み)るものがたくさんあった

「まぁ！可愛(かわい)らしい猫(ねこ)さんだわ」

ふふっしましま模様(もよう)でとても可愛(かわい)い

「君(きみ)！」

誰(だれ)？

振(ふ)り返(かえ)ると後(うし)ろには男(おとこ)の人(ひと)？が

「あの、私(わたし)のことでしょうか?」

「うん！だって君(きみ)、星上奏音(ほしがみかのん)ちゃんでしょ？」

「なんで私(わたし)の名前(なまえ)を知(し)ってるのですか？」