スウィートメモリー💝
高い音の目覚ましがなる。
「んぅ……」
ピチチと高いその音に,私は顔を歪めた。
もぞもぞと動いて,音源の頭をぱちんと叩くと,ピッと音を立てて音は止まる。
もう一度,あと,5分だけ……
そこで私はパチリと目を開けた。
あることを思い出して,しゅっと上半身を起こす。
今日は,今日は。
私は勢い良く壁掛けの小さなカレンダーを見た。
今日の日付に,小さなハートのマーク。
特別である,小さな証。
……急がなきゃ!
もっかもかのパジャマを脱ぎ捨て,私は急いで制服に着替える。
そして,バタバタと我が家の階段を駆け下りた。
────────────────────
「姉ちゃんさー。なんかいつもより気合い入ってね?? 髪型毎日違うのは知ってっけど」
パタパタと洗面所から出てきた私に,1つ下の弟は声をかけた。
その一声に,ドックンと心臓が鳴る。
そんなことばかり気付かなくていいの!
そんなんだから……
そんなんだから……
モテるんだよ!!
八つ当たりの悪口は,どうも思い付かない。
「それよりこれ,食っていい?」
「……っだめ!!」
「んぅ……」
ピチチと高いその音に,私は顔を歪めた。
もぞもぞと動いて,音源の頭をぱちんと叩くと,ピッと音を立てて音は止まる。
もう一度,あと,5分だけ……
そこで私はパチリと目を開けた。
あることを思い出して,しゅっと上半身を起こす。
今日は,今日は。
私は勢い良く壁掛けの小さなカレンダーを見た。
今日の日付に,小さなハートのマーク。
特別である,小さな証。
……急がなきゃ!
もっかもかのパジャマを脱ぎ捨て,私は急いで制服に着替える。
そして,バタバタと我が家の階段を駆け下りた。
────────────────────
「姉ちゃんさー。なんかいつもより気合い入ってね?? 髪型毎日違うのは知ってっけど」
パタパタと洗面所から出てきた私に,1つ下の弟は声をかけた。
その一声に,ドックンと心臓が鳴る。
そんなことばかり気付かなくていいの!
そんなんだから……
そんなんだから……
モテるんだよ!!
八つ当たりの悪口は,どうも思い付かない。
「それよりこれ,食っていい?」
「……っだめ!!」
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