スウィートメモリー💝
「そ,そんなに分かりやすいかな」



亜衣にも一目でバレちゃったし。

しかもあずみは相手まで。



「うん。こんな日に特別可愛いのなんて,女子はそれしかないよ。期待とは別に,男子は朝から好きな相手が他に取られないか気が気じゃないみたい」

「そっかぁー」



じゃあ,私の気持ちはカムフラージュされてるかな。

私をわざわざ気にかける人なんていないよね。

良かった~,じゃあ大丈夫だ。

もうこんな風にバレちゃう心配はないよね。

あっでも,女の子にはバレちゃうのかな……

そうゆうの敏感だし,昨日だって。



『被ったら気まずいし,焦るよね』

『ね,うちらはバラバラだし,相手いないのもいるからいいけど』

『皆誰に渡すんだろ~。ひっそり好きな人とかいるから,情報限界あるよねー』



なんて言ってた人達もいた。

私はその時になって,そんな思想に初めて思い至ったんだけど……

だからこそ,私の気持ちに気付く人もいるかもしれない。

それはちょっと,はずかしい。



「何他人事みたくいってんの?」
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