スウィートメモリー💝
あずみとは,少しの間ばいばいだ。



「あっ地理はこの間で終わり! 歴史の準備しなきゃ……!」



例えバレンタインでも,日常までは変わらない。

私は入ってきた担当の先生に訝しげな視線を浮けながら,何とかチャイムまでに準備を終えた。

あずみからの微笑ましげな笑顔は,見なかったことにしておく。

……とは言え,周りが変わらなくても,私は違う。

いつも真面目に授業を受けていても,今日ばかりはそうもいかない。

考えるのは,亜季のことだった。
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