お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
そのとき、ずっとパソコンばっかりで、全く相手にされてないことがちょっぴり寂しくて。
もちろん邪魔はしたくなかった。
だけど、ほんの少しだけ。
少しだけならって、ゆうくんの肩に寄りかかったんだ。
そしたら、ゆうくんの肩がビクリと上がった。
「どうした?」
「邪魔しないから、ちょっとだけ……こうしててもいい?」
「……いいよ」
「ありがと」
目を閉じてゆうくんに身体を預けると、心地よくて安心する。
ゆうくんの匂いも好きなんだよなぁ……。
「やっぱダメ」
その言葉が聞こえるのとほぼ同じ。
身体を剥がすように離されたんだ。
「集中、できないから……」
「ご、ごめん……」
「いや……風呂行ってくる」
明らかにおかしかった。
目も合わせなかったし、あの後お風呂から上がったゆうくんは課題の続きもしないで眠ってしまったから。