お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
いつもより早い時間に風呂からあがった陽葵は、そのままリビングに来た。
「今日は早いな?」
「だってっ……!」
髪の毛も乾かしてないのを見ると相当嫌なんだな。
「ほら、おいで陽葵。髪の毛乾かしてあげる」
「えっ!いいの?」
「いいよ」
嬉しそうにドライヤーを持って、俺の前にちょこんと座る陽葵。
ニコニコしてさ。
くそっ……可愛いにも程があるだろ。
ふぅ。と、小さく息を吐いて気持ちを整える。
長い髪の毛にソッと触れ、ドライヤーを当てた。
髪をすくい上げては乾かして、時々、頬や首筋に触れてしまう。
柔らかくて、サラサラの髪の毛。
嫌でも陽葵を“女”と意識してしまう。
このパジャマだって、露出が高すぎて初めて見た時はビックリした。
ガウン着てるから良いものの下着みたいなもんだろ?