お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。

でも、寝るにはまだ早いんだよなぁ。

部屋からパソコン取っておくんだった。


何もすること無いしテレビでも見るか。


電源をつけると、静まり返ったリビングに大きい音が響き渡る。

その音量驚いて思わず肩をビクつかせた。


……やべ。

下げてなかった。


何にするかな。

チャンネルを変えていると、再び雷の音が聞こえた。


雷、近づいてきてるな。

一通り変えてみたけど、とくに気になる番組も無く。

仕方ない。寝るか。


そう思って電気を消そうとした時だった。


ガチャッと部屋のドアが開いた。


「あれ、陽葵起きてたの?」

布団を持ったままリビングに来た陽葵。


「ゆうくん……一緒に、寝よ?」


……は。


いや、無理だから。

そんな可愛くお願いされても……。


何の為に俺がリビングで寝てると思ってるんだよ。


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