お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
陽葵にそんな思いさせないよう、安心させないといけない。
リビングの電気を消して俺の部屋に入った。
久しぶりにベッドに座ると、ギシッと軋む音が聞こえた。
「おいで陽葵」
布団を持ったままの陽葵を呼ぶ。
ガラにもなくドキドキしてる。
今からヤバい事、するみたいで……。
「電気、消すよ?」
「うん……」
部屋の電気を消して、布団の中で潜る陽葵の隣に行った。
極力陽葵に触れないように距離を取る。
ギシッ
動く度にベッドの軋み音が部屋に響いて。
これ、絶対寝れないやつじゃん。
あ、光った。
雷の音が聞こえる度に、陽葵はビクビクしている。
「大丈夫?」
「ん……だいじょーぶ」
そんな震えて、何が大丈夫だよ。
「頼ってよ。陽葵を守るくらいの力はあるから」
強がる陽葵の頭を優しく撫でた。