お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。

ゆうくんがあんな事言ってくれるなんて思わなかった……!

ワガママ言わないでって言ってたから。



「ゆうくん!ありがとう!」


ほんとに嬉しくてニッコリ笑う私に、ゆうくんは頭を優しく撫でた。


「もうあんな顔すんなよ」

「うんっ」

「さ、靴脱いであがりな」


ゆうくんに言われるがまま、靴を脱いだ。


へへ。嬉しいな。


あ……!そうだ!



「ね、ゆうくん。コンビニに行ってくるね?」

「え?何買うの?」

「ナイショ」

ニッコリ笑って見せた私に、ゆうくんはクスリと笑った。



「何それ。雨が降りそうだから気を付けるんだぞ」

「はーい、行ってきまーす」


再び靴を履いた私は、ゆうくんに手を振って外に出た。


今日で最後だから、初日のようにゆうくんとアイスを食べるの。

2人で半分こにしたアイス。



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