お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
久しぶりに会ったゆうくんに、ドキドキして……いろんな話して、楽しかった。
だから最後にもう1回一緒に食べる。
それだけで、もう充分。
ゆうくんがあんな事言ってくれたから、私……もうワガママ言わないよ。
ゆうくん家の近くのコンビニに入ろうとした時だった。
見覚えのある顔に私は駆け寄った。
「光瑠くん!」
名前を呼ぶと、光瑠くんは目を丸くして驚いていた。
「陽葵、どうしたんだよ」
「光瑠くんこそ。わざわざこんなところまで来てどうしたの?」
「俺?飲み物買いに来た」
袋を広げ、中を見せてくれる光瑠くん。
「わぁ……いっぱい買ったんだね……」
でも、わざわざここのコンビニ?
「飲みたいの売ってなかったからハシゴしてた」