お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「あ、そうなんだ。欲しいものはあったの?」
「あった。これから友達ん家行く」
「そっか」
なら邪魔しちゃダメだよね。
「じゃあまたね。光瑠くん」
手を振ってコンビニに入ろうとすると、光瑠くんに腕を掴まれた。
「……光瑠くん?」
光瑠くんの真っ直ぐな瞳に、少しだけ動揺してしまう。
「まだ、あいつの家にいるの?」
「ゆうくんのこと?うん。いるよ?」
「……あいつのこと好き?」
「えっ!?」
驚いたのも束の間、
「俺、前からずっと陽葵のことが好きだったんだ。その幼なじみが……陽葵の心持っていくんじゃないかって……気が気じゃなかった。」
予想外な事を言われ、一瞬何を言われてるのかわからなかった。
「……え……?」
光瑠くんが……私を……?