お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「……」
ゆうくんの手、優しくて落ち着く。
やっぱり……好きだなぁ。
「陽葵と光瑠くんってどういう関係?」
「え?ごめんゆうくん。ドライヤーで何も聞こえなかった」
ゆうくんは無言のままスイッチを切り、テーブルの上にドライヤーを置いた。
「光瑠くんの告白どうするの?」
「えっ……!それは……」
「断るんだよね?」
「あ、当たり前だよ!だって私、ゆうくんが好きだもん」
「一瞬悩んでなかった?」
「悩んでない!ちょっと思い出してただけ……何で私なんかって……」
いつも意地悪ばっかりで、そんな素振り、1度も無かったのに。
唯一あったのは、お家まで送ってくれたこと。
「全然わからなかった」
「……俺は気付いてたよ」
「えっ!嘘っ!?」
思わずビックリする。
だってゆうくんと光瑠くんって会ったの数えるくらいだよね!?