お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。

「お母さん!私に料理教えて!」

「どうしたの急に」


驚いた表情のお母さんは、私を見るなり目をパチパチとさせていた。


「ゆうくん家に行ったとき、あんまり上手に出来なかったから……」

「ふふ。そういうことなら任せて」


にっこり笑ったお母さんはどこか嬉しそうで。


「簡単なものから少しずつね」って言ってくれて、今日からお母さんに教えてもらいながら一緒にご飯を作ることになったんだ。






  * * *


「ふぅ……」

まだ夜の9時過ぎだけど、お風呂に入った私はベッドの上でゴロンと寝転がる。


静かな私の部屋。

下からお父さんとお母さんの笑い声が聞こえる。


久しぶりに3人でご飯食べたけど楽しかったな。


お父さん、私の作った料理、美味しいって言いながら食べてくれた。



< 195 / 493 >

この作品をシェア

pagetop