お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「……ううん……照れ、ちゃった……」
嬉しい。
付き合ってないから言えなかったとか、
本当は我慢してたとか、
……ゆうくんが私のこと想ってくれてるのがすごく伝わってくる。
へへ
『……はぁ』
電話越しに聞こえたゆうくんのため息。
小さい声だったけど、私の耳にはちゃんと届いた。
そして、それ以上の小さい声で
『可愛すぎ』
なんて言葉が聞こえたんだ。
ドキンッ
『今すぐ抱きしめたい』
急にそんなこと言うから返事に困ってしまう。
「えっ……あ……ぅ……」
『早く陽葵に会いたいな』
「わ、私も……!」
『絶対時間作るから』
「〜〜っ」
どうやら私の心臓は限界に近いようで。
ゆうくんが話すたびに加速して、ずっとドキドキしたまま。