お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
ドキッと心臓が飛び跳ねた。
「つ、次会うとき?」
『うん。そうだね』
想像しただけで胸がドキドキする。
私からギューッて抱きしめるんでしょ?
恥ずかしくて、恥ずかしくて、きっと顔から火が出ちゃうと思う。
だけど、ゆうくんの為だもん。
「が、頑張る……!」
グッと握り拳を作って意を決する。
そんな私の姿が見えてるはずないのに、ゆうくんはまた小さく笑った。
『ほんと陽葵って可愛いよね』