お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。

ゆうくん……どうしてこれを選んだのかな?

ゆうくんの顔を見て、もう一度ジンベイザメに視線を戻す。


ゆるい感じは可愛いのに……やっぱりどこかブサイクで。


ジーッと見つめると、つぶらな瞳がこっちを見てる気がして。


これ……一周回って可愛いかも。


そう思ったら笑いが止まらなくなった。



「どうした?」

「これゆうくんにそっくり!」

「え、何それ褒めてる?」


ちょっぴり不貞腐れたゆうくん。

そんなゆうくんが、ぶさかわクッションを選んだかと思うと可愛く思ってしまうのは当たり前で。


「んふふふっ……可愛い!」


納得いかないのか、ゆうくんはムッとしていた。

レアだ!

私の知らないゆうくんを知れた……!



「陽葵は決まった?」

「うんっ」


パタパタと走って、ぬいぐるみコーナーから小さいイルカを手に取った。


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