お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「私、アシカのことアザラシって言ってたでしょ?アザラシがショーをするの想像してたら面白くて……ふふ」
そう言って陽葵は可愛い声で笑った。
いつも楽しそうにニコニコしてて、ほんと癒される。
たぶん陽葵は忘れてるんだろうな。
陽葵不足だから次会ったらギュッとしてくれって話。
まぁ……陽葵に会えるだけで充分なんだけど。
充分補充される。
1週間後に陽葵が泊まりにくる。
そう考えただけですっげー楽しみな俺は……他人から見れば相当キモい人間なんだろうな。
でも好きなんだもんなぁ、陽葵のこと。
「……ん、」
普段聞かない陽葵の甘い声にドキッとした。
「眠くなってきちゃった……」
なんだ……眠いのか、びっくりした。
「いいよ。寝てて」
「んーん。……起きてる」