お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
それからしばらくして陽葵の声が聞こえなくなった。
たぶん寝たんだろうな。
睡眠の妨げにならないように、流れている曲の音量を小さくする。
陽葵のやつ、だいぶ元気だったもんな。
水槽を見てははしゃいで、子供のように無邪気に笑う。
いろんな表情を見せてくれる陽葵は見てて飽きない。
すっげー可愛かった。
陽葵は気付いてなかったと思うけど、他の人とすれ違うときに陽葵のことを見る人は何人もいた。
そりゃそうだろうな。
今日の陽葵はとびきり可愛かったんだから。
ふんわりと巻いた髪の毛がどこか儚げで。
おまけにワンピースときたらもう……。
男の好み、よくわかってるよな。
まぁ、それも全て計算されたわけじゃ無く、ただ着たかっただけなんだろうけど。