お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。

「熱くなかった?」

「うん!ちょうど良かった」


へへ、ゆうくん優しいな。


「いつもそのパジャマ着てるの?」

まっすぐ、テレビの方を向いたままゆうくんは問いかけてきた。

「ううん。新しく買ったの」

ゆうくん家に行くのに、可愛いのが着たくてちょっと露出が高い大人っぽいのを選んだ。

高校生だもん。

ゆうくんに子供っぽいって思われたくなかったから。


キャミソールにショートパンツは本当に露出が高いけど、ガウンを着てるからギリセーフ!


「無防備にもほどがあるだろ……」

「??」


何か聞こえた気がする。

だけど、ゆうくんこっち向いてないから……たぶん気のせいだよね。きっと。


「ねぇゆうくん、このパジャマすべすべしてて肌触りが良いんだよ」

ゆうくんにもこの感動をシェアしたい。

だから触って欲しくて、羽織ってるグレーのガウンの裾を引っ張った。


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