お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
一瞬ためらったようにも見えたけど、裾を触るゆうくんを見ると気のせいなんだと思うことにした。
「ほんとだ。サテンの生地なんだ」
「サテン?」
「なめらかな肌触りとソフトな光沢感を持ってる生地の事だよ」
へぇ……。
ガウンの下のキャミソールを引っ張ってジーと見つめた。
このパジャマそんな名前なんだ。
「ゆうくん物知りだね……!」
「そんな目キラキラさせなくても、」
ハハッと笑ったゆうくんはソファーから立ち上がり、冷やしていたアイスを持ってきた。
パキッと綺麗に半分に割れたソーダ味のアイス。
「はい」
「わぁ〜い♪」
「ほんと陽葵は楽しそうだね」
「へへ。ゆうくんがいるから嬉しいんだもーん」
アイスを一口噛むと、シャリと音がした。
ん〜冷たくて美味しい!