お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「1週間も実家にいたから部屋ん中暑いかも」
「そうなの?」
「閉め切ってるからな」
ガチャッと鍵を開けてドアを開けると、まだ玄関なのに熱気がこもっていた。
まるでサウナだ。
「悪い陽葵。窓開けるの手伝って」
「うんっ」
靴を脱いで、とりあえずゆうくんと手分けして全部の窓を開けていく。
行く所全てが懐かしくて……ふふ。
「ちょっとだけ掃除していい?」
「うん!私何したらいい?」
「んーそうだな……俺は風呂掃除するから、陽葵は掃除機かけてくれる?」
「わかった!」
掃除機を取りに行き、ゴミを吸い取ろうとスイッチを入れるんだけど……ゴミが全然落ちてない。
そういえばゆうくんの寝室を使わせてもらった時もシンプルで無駄な物が無くて、すごく綺麗な部屋だった。
ちゃんと掃除されてるんだなぁ。