お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。

「でも、昔食べてたアイスが今でも売ってるとは思わなかったな」

「ねー!私もびっくりしちゃった!」


ゆうくんのアイスを見るともう半分も食べきっていた。


「ゆうくん食べるの早いっ!」

「ん?普通でしょ?」

「私なんてまだまだだよ!」

勢い良くゆうくんの前に出してまだ多いことをアピールする。


「あ、こら。落ちるから……!」


むー。

渋々戻してアイスを食べ始めた私。

たしかに少し溶け出してきてる。


「そういえば、陽葵は昔からアイス食べるの遅かったよな」


え……!!

私は勢いよくゆうくんを見た。


ゆうくん、覚えてくれてたんだ。

嬉し──……



ボトッ



「……へ?」

ショートパンツであわらになった太ももが、ひんやりと冷たさを感じとった。

見なくてもアイスがそこに落ちたのがわかる。



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