お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
そんなこと言われたら余計にドキドキしてくる。
よかった……顔があげられなくて。
なんて思ってしまったんだ。
「そろそろ行ってくる」
「……うん」
ソッと私から離れたゆうくんは玄関に向かって歩いて行った。
* * *
「……ぅ……ん……」
あれ……私……?
目が覚めるとソファの上にいた私。
眠くなって、ちょっとだけ目を閉じたら……いつの間にか寝ちゃってたんだ……。
今何時だろう?
そう思って時計を見ると、びっくりして一気に目が覚めた。
嘘っ!?
もう17時過ぎてる!?
まだ夜ご飯の支度してない……!
ゆうくんからカギを貰ったから買い物に行こうと思ったのに……!
い、急げ〜!
急いで支度をした私はスーパーに向かって走った。