お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
だけど、彼氏がいない私にとって正直羨ましい。
私も彼氏が出来たら一途に好きになってほしいなぁ……なんて。へへ。
「そうだ!祐介くんに頼んでみるのはどうかしら?今日久しぶりに会ったの♡」
「え!ゆうくんに会ったの!?」
祐介くんって……あの、ゆうくん!!?
「隣町まで買い物に行ったんだけどね、そこでバッタリ!」
「彼なら安心できるな」
「お母さんだけ会うなんてズルい!」
「ふふ、イケメンになってたわよ〜。そうと決まれば明日連絡しなきゃ」
そう言って音符が見えるくらいルンルン気分のお母さんは、流し台に行って洗い物を始めた。
髙橋祐介。
私より3つ上の幼なじみで、小さい頃いつも一緒にいた。
ゆうくんは優しくて大好きなお兄ちゃんだった。