お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
ポロッと涙が溢れた。
「嫌……?」
その言葉に私は頭を振った。
もちろん横に。
「良いのかな……こんなに幸せで……」
ポロポロと頬をつたって涙が溢れていく。
その涙をゆうくんは優しく指で拭ってくれて。
涙と一緒に想いも溢れてくる。
私はゆうくんの服をキュッと掴んだ。
「好き」
そう言わずにはいられなかった。
「ハハッ、知ってる」
クシャッと笑うゆうくんはどこか照れ臭そうで。
どんどん想いが溢れてくる。
「好き、好き……大好き」
「あー……もう」
伏し目がちに視線を下げ、ゆうくんはボリボリと頭を掻いた。
ゆうくんの頬が、心なしか赤くなってる気がして。
ソッと私の頬に添えられた手。
次に何が起こるのか察した私は、その手を掴んで離す。