お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
ビックリして、思わず肩が上がってしまった。
え……?
ゆうくんが焦ってるなんて珍しい。
やっぱり約束してるの忘れてて、予定があるんじゃ……。
「蓮のこと覚えてる?バーベキューした時にいた俺の友達」
蓮くん……?
バーベキューした時の記憶を辿って、あの日を蘇らせる。
「あの、髪の毛が明るい……??」
「そうそう。で、その蓮が今来てる」
「……?」
ちょっと言ってることがわからなくて、頭に“?”が浮かぶ。
どういうこと……?
蓮くんが、どうして……あっ!
「約束っ!!」
「え?」
「やっぱり今日、ゆうくん約束があったんじゃないの?!」
「え、あー……」
そう言って、1度、目を逸らしたゆうくんは頭をバリバリ掻いた。