お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「男2人に女の子1人は危なすぎる」
「へ?……危ないことでもあるの??」
格闘技使うとか?
それともプロレスごっこ??
クラスの男子がよくやってるのを見るから、きっとそうかも……!
だったら、私は離れた場所で見てたら危なくないよね?!
「万が一何か起きたら……」
頭の中でグルグル考えていたら、ゆうくんの言葉を聞き逃してしまった。
……。
「何かあったら、ゆうくんが助けてくれるでしょ?」
ただ純粋にそう思って、ニッコリ笑うと頭をワシャワシャと撫でられた。
「そうだな」
ゆうくんの顔がふわりと微笑んでいたから、私も一緒になって笑った。
えへへ
こういう瞬間幸せ。
だけど、あまりにも小さい声で呟いたから私の耳まで届いていなかったんだ。
「絶対陽葵はわたさない」
と、言う言葉を。