お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。

  * * *


ハズレの具材を3回に分けて入れる事になり、1回目は私が選んだウインナー。



「焼けたから、とりあえず1個ずつ取っていこうぜ」


蓮くんに言われるがまま、たこ焼きを1個ずつ取る。

こんがりきつね色に焼けたたこ焼き。
見た目はどれも美味しそうで、どれがウインナー入りかわからない。



「“せーの”で食うぞ〜」

なんてニコニコと笑いながら言う蓮くんは楽しそうで。


私は初めてのロシアンルーレットで、内心すごくドキドキしてる。


ふーふーと、息を吹きかけて準備万端。

これで熱くないはず……!




「じゃあ、せーの……!」


パクリッ


モグモグモグ……あ、たこ焼きだ。


ゆうくん達はどうだったのかな?

チラリと様子を伺うと、蓮くんの表情は変わってなくて。


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