お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。

だけどね、私の思い込みかもしれないけど

その表情が

声が


“嬉しい”って言ってるように聞こえて。



ドキドキして胸の奥がくすぐったくなる。



ベッと舌を出したゆうくん。


「っ……、」


そんなの見たら、思い込みなんかじゃないって思っちゃうじゃん。


もう……ゆうくんのバカバカ……。



「はいはい、俺もいるから。イチャイチャしないでくださーい」


手をヒラヒラさせて、蓮くんは自分の存在をアピールした。



「じゃあ次は海老な。それまで焼けたやつ食べといて」





  * * *



「はい。じゃあ2回戦行きまーす」


さっきと同じ要領でたこ焼きを取り、スタンバイOK。

あ〜ん……!
ドキドキするよ〜っ!


「はい、せーのっ!」



パクリッ


モグモグモグ……、


タコだ。


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