お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「ゆう、くん?どうしたの……??」
あんなに慌てるなんて珍しい。
それに私の名前も呼ばれた気がして。
私に用事があったのかな??
それだったらそんなに急がなくても私は逃げたりしないよ。
わからなくて首を傾げると、ゆうくんの後ろから顔を覗かせる蓮くんがいて。
「えー!!陽葵ちゃんいつもその格好なの!?」
「え……?」
「バカ。見るな!」
ゆうくんは私に向かって手を伸ばした。
きっと私が着ているパジャマを隠そうとしてるんだと思う。
キャミソールに短パンだけど、大丈夫だよ?
ガウン着てるもん。
「やっぱ女子高生って良いよなぁ〜」
蓮くんは上から下までマジマジと私を見て。
そんな蓮くんにちょっぴり恐怖を抱いて、ギュッとガウンの裾を掴んだ。