お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「陽葵がその格好だっていうの忘れてた」
「……ど、どう言うこと??」
「途中で気付いて言いに行こうとしたんだけど、遅かった。蓮に見られた」
あ……蓮くんが言ってたゆうくんのミスってこの事??
だからさっきあんなにも慌ててたんだ。
「減るもんじゃないし、大丈夫だよ」
それに私ナイスバディじゃないもん。
ナイスバディなら減っちゃうかもだけど……!
ニッコリ笑うとゆうくんはジーッと私を見て。
「俺が嫌だ」
なんて言うものだから心臓がドキンと跳ねた。
「え……?」
「人の彼女を舐めまわすように見やがって」
ゆうくんの綺麗な指が私の髪の毛をすくい上げ、パラパラと手の平から落ちていく。
たったそれだけなのにドキドキと鼓動が早くなる。
「ゆう、くん?」
「悪いけど、服貸すからそれ着てくれない?」