お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「う、うん」
優しい声なのになんだかいつもと違う感じがして、ドキドキしてたのが嘘だったのかと思うくらい平常心になった。
そして引き出しから服を取り出したゆうくんは、無言のまま私にくれて部屋から出て行ったんだ。
ゆう、くん……??
今日のゆうくん何か変。
いつものゆうくんじゃないみたい。
怒ってる、のかな……?
なんて思いながら、ゆうくんが去って行ったドアを見つめた。
* * *
貸してくれた服に急いで着替え、ソファに座っているゆうくんの前に立つ。
「ん?どうした?」
目が合わせられなくて、服の裾を掴む手に視線を移動させる。
「ゆうくん、ごめんね」
「え?何が??」
「私……邪魔だったよね。ごめんね、気付かなくて」
「ちょっと待って。どう言うこと?」