お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「そうだよ。蓮のやつ陽葵にべったりなんだから。挙げ句の果てココ触ったし」
そう言って私の頬を撫でるように触れた。
そこは、さっき蓮くんが突いたところ……。
「俺だけのものなのに」
胸がキュンと締め付けられる。
こんな子供みたいに拗ねるゆうくん、初めて見た。
いつも大人っぽくて、頼りになって……取り乱した姿とか見たこと無いくらい落ち着いてて余裕たっぷりなのに。
なのに今のゆうくんは余裕が無いように見えて。
「……嫌?」
その言葉に首を横に振った。
ゆうくんの指先が私の口元に移動して、下唇をフニッと触る。
「唇、寂しくなかった?」
「っ、……」
そんな甘い声で囁かれると、ドキドキしておかしくなっちゃいそう。
骨抜きになりそうで、肩にギュッと力が入る。