お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「俺、今まで何人もの人と付き合ってるの見たけど、あんな独占欲むき出しの祐介は初めて。陽葵ちゃんのこと取られたくないんだろうね」
そ、そんなこと言われると嬉しくなる。
私、ゆうくんに比べて全然子供っぽいから。
今までゆうくんが付き合ってた彼女より、きっと子供っぽいから。
「アイツはガキか」
なんて言って蓮くんは笑ってるけど、私は嬉しくて嬉しくて。
口元が緩んでしまうのを隠す為に両頬をムニッと掴む。
「痕まで付けてるんだから」
蓮くん言葉に一瞬だけ思考が止まる。
……へ?
「痕?」
何のことかさっぱりわからない私は、再び首を傾げる。
すると、蓮くんは何も言わないまま私と目を合わせ、自分の首を指した。
……そこに何かあるってこと??
鏡の前で確認すると1箇所だけ首が赤くなっていた。
これって──……