お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
……っ、その綺麗な横顔にまたドキドキして。
って、見惚れてる場合じゃなくて……!
プチパニックを起こして、私が何も返事をしないから不思議に思ったんだと思う。
ゆうくんは身体ごと私の方を向いた。
暗闇で薄っすらと見えるゆうくんと目が合う。
な、何か言わなきゃ……!
そう思って口を開くと、ゆうくんは私の唇に人差し指を立てた。
ドキッ
……え?
目を細めて優しく微笑んだゆうくんは私の頭を撫でて。
え、え??
ドキドキしてしまって、余計パニックになりそう。
ゆっくりと手が離れて、くるりと私に背を向けたゆうくん。
「陽葵寝てる」
「何だ。もう寝ちゃったか〜」
これは寝たフリをしろって言うことなのかな?
……それよりも、近付いてたのバレてないよね……?