お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。

「絶対陽葵に目を付けるだろ」

「たしかに。客にも声かけてんだろ?クビになんねーの?あ、でも祐介のとこのバイト先、顔面偏差値高いからわりと有名だもんな〜」

「何だよ顔面偏差値って。店長も諦めてるよ。むしろそいつ目当てで来る客がいるからってポジティブにもなってるし」

「ふーん……てか、こっち向いてんなよ」

「は?」

「ずっとこっち向いてんの何かキモいから俺も向こうを向くわ。じゃ〜な〜」



その声を最後に静かになってしまって。

真っ暗な部屋でゆうくんの背中を見つめた。



顔面偏差値が高いってことは、美人さんもいるってわけで……。

そしてきっと元カノも美人さん。


ゆうくん、今まで付き合った彼女は私の代わりって言ってた。


私の事を忘れる為にいろんな人と付き合ったって。


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