お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
そして口元を隠して「そっか……」なんて言うゆうくんは照れてるように見えて。
また胸がキュンとした。
「アツミちゃんは?」
「接客中」
そう言ったゆうくんは隣の隣の席を見て。
私もゆうくんの視線を追うと、そこには接客をしているアツミさんがいた。
不意に目が合い、慌て視線を逸らす。
だけど、アツミさんがこっちに向かって来るから私は逃げるように俯いた。
「さっきはごめんね」
「え……?」
突然聞こえた声に思わず顔を上げる。
「祐介に対して“ロリコン”って言ったのに、あの言い方はあなたに言ってる感じになっちゃった」
なんて言ったアツミさんは微笑んでるのに眉毛を下げてて……すごく申し訳なさそう。
「あ、いや……」
その言葉に私は頭を横に振った。