お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
たぶんここ、ゆうくんの寝室みたいな場所だ。
「……」
そう言えば、ゆうくんどこで寝たんだろ……?
私、ゆうくんのベッド使っちゃってて、見たところ一緒に寝た形跡もない。
だったら、もしかして──……
その1つの疑問に居ても立っても居られなくなって、急いで服を着替えてリビングに向かった。
「おはよ、ゆうくん!」
「わっ。朝から元気だね?おはよ」
「あ、あのね……ゆうくん昨日どこで寝たの?」
「え、どうしたの?急に」
一瞬だけ驚いた表情をしたゆうくん。
だけど、すぐに笑ったんだ。それを隠すように。
「もしかして……ソファ?」
「まあ、うん」
やっぱり!!
「ゆうくんのベッドなのに私が使っちゃってごめんね!今日は私が──……」
「はい、ストップ」
私の言葉を制するように、ゆうくんは手の平を前に出した。