お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
私が考えてる“遊ぶ”と、この人が考えてる“遊ぶ”は……きっと違う。
この人、やっぱり怖い。
テーブルの下でギュッとスカートの裾を握りしめる。
「い、いや……私……そんなこと、したくないんで……」
ゆうくん以外となんて……絶対にやだ。
「きっと向こうも遊んでるよ?」
その言葉に、思わず頭の中でゆうくんとアツミさんの想像をしてしまった。
ゆうくんは絶対そんなことしないって思ってるのに……私の思いとは裏腹に、勝手に頭の中で想像されて。
涙で視界がユラリと歪む。
「あれ?もしかしてビンゴ?浮気されてたの?」
ううっ……。
溢れそうな涙を拭って、今日初めて会った人をキッと睨んだ。
デリカシー無さすぎ。
「だったら尚更俺と遊ぼうよ?向こうもやってるんだからキミもやればいい」