お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
「まだ休憩時間じゃないですよね?それに……」
チラッと私を見たゆうくんに思わずドキッとする。
「めちゃめちゃ嫌がってるじゃないですか」
「髙橋には関係ないだろ〜?お前こそ仕事戻れよ」
「あります。陽葵は俺の彼女だから」
「へ〜あんたが。なるほどね〜」
そう言った店員さんは意味深に笑って。
「なんすか」
「なんでも」
そう言って茶髪の店員さんは席を立った。
「また来てね。陽葵ちゃん」
ニッコリ笑って、厨房の方に歩いて行く途中に「優しいからって油断してっと俺みたいなやつに彼女取られるぞ〜」なんて言った茶髪の店員さん。
その言葉にビックリした私は思わず目を見開いてしまった。
も、も〜余計なこと言わないで……!!
「え、何?何か変なことされた?」
「う、ううん」
助けてくれて嬉しいのに……何でか今は、ゆうくんの顔が見れなくて。