お兄ちゃん系幼なじみと同居することになりました。
楽しそうに話してるのかな……?
私の知らない間に、お互いが好きになってたら……どうしよう。
涙がぷっくり溜まったとき、ガチャリとリビングのドアが開く音が聞こえて私は勢いよく拭った。
「あれ?何見てるの?」
ゆうくんの言葉にテレビを見ると、ドラマは終わってて次の番組が始まってた。
慌ててチャンネルを変えると、隣にゆうくんが座って。
逃げるように、私は思わず立ち上がってしまった。
や、やばい。
すっごい不自然なことしちゃった……。
リモコンを持ったまま固まっていると、ゆうくんが不思議そうに私の顔を覗き込んだ。
「陽葵?」
ドキッとして、ついつい目を逸らしてしまって。
手に持ってるリモコンをテーブルに置く。
「どうした?元気、無い?」
「そ、そんなこと無いよ。大丈夫」